CSVデータをエクスポートできる家庭用体組成計 – 1byone smart scale

2024年夏、定期検診の時に看護師さんに体重を聞かれました。

「最近は測っていませんが、大体65kgです」
というと、体重は 毎日 測定するものですよと言われました。

自宅には 2018年9月に購入した体重計・体組成計 1byone smart scale があります。ちょっと古いけど家内はほぼ毎日使っています。わたしも購入時にユーザ登録してあります。
ということで、2024年夏から毎日体重を測ることにしました。

1byone smart scale って何?

購入当時からつい最近まで、他の会社の体組成計に比べると価格はかなりリーズナブルな製品でした1

その割に(と言っては失礼ですが)なかなか高性能。

  • 1byoneのアプリ(家内はiOS、わたしはAndroid)をインストールするとブルートゥースでデータの記録ができます
  • 測定項目は次の 13項目 :体重, 内臓脂肪レベル, BMI, 体脂肪率, 体内水分率, 筋肉量, 骨量, 基礎代謝量
  • CSVでデータをエクスポートできる 2
  • 測定精度もなかなか良い。たとえばGarmin S2と比べたサイトでみるとほぼ遜色ありません
  • Apple Health、Fibit、Google Fit, Garmin connect などと連携できる
  • アンドロイドのアプリの出来もなかなか良い

一番の売りはCSVエクスポート!

数千円の体組成計でCSVエクスポートできるのは本当にすばらしい。最近の安価な製品でCSVエクスポートできるものがあるかどうか、 chatGPT に次のような質問をしてみました:

・10,000円未満(できるだけ安価なのが希望です)
・Apple, Andorid端末にブルートゥースでデータ転送できるアプリがある
・CSVエクスポートができる
・Garminと連携できる
・次のような測定項目が(完全ではなくても)ほぼ含まれている:体重, 内臓脂肪レベル, BMI, 体脂肪率, 体内水分率, 筋肉量, 骨量, 基礎代謝量
・日本国内の一般的な通販サイトで入手できる

その結果、次のような製品名の回答がありました。

  • Anker Eufy Smart Scale P3
  • オムロン 体重体組成計 HBF-230T
  • Garmin Index S2
  • タニタ 体組成計 BC-771
  • INSMART 体組成計 CF598

しかしchatGPTの結論は:

ご要望のすべての条件を満たす製品は見つかりませんでしたが、
上記の製品が一部の条件に合致しています。

つまり10,000円以下の家庭用体組成計の中には、CSVエクスポートできる製品は現時点では無いということでした。

1byoneによるCSVデータの取得方法

そこでAndroid端末で、1byoneを使ってCSVデータを取得する方法を紹介しておきます。あらかじめアプリ 1byoOne Health を自端末にインストールしておきます。

図1: 1byOne Health アプリアイコン(Andoid)

図1: 1byOne Health アプリアイコン(Andoid)

  1. 準備として、「ホーム」->「設定」–>「データのアップロード」–>「はい」をやっておく(最新のデータをエクスポートするにはこれが必須)。

  2. 1byOne Health を起動し、HOME画面の右上にある「 」マークをクリック

  3. 「データのエクスポート」をクリック

  4. データのエクスポート画面で「開始時間」と「終了時間」を指定し、画面右上の「エクスポート」をクリック

  5. 「エクスポートしますか?データはメールボックスに送信されます」というメッセージが表示される

  6. 「はい」をクリック

  7. メールボックスに From: [help] Subject: Download Body Fat Scale Data メールが届く。時々、届くまでに数分の遅延がある。たまにメールが届かないことがある。その時は以下のメール文の通りAPPからエクスポートし直してみると届く😅

    Hello! Please kindly click the link below to download your Body data within 24 hours.Download My Data>> (If the link is invalid, please export your data in APP again.)

  8. 上の文面中、 Download My Data は赤字でリンクになっているのでクリック

  9. Androidのファイルマネージャから「ダウンロード」をクリックすると BodyFatScale20240922052739.csv のような名前のデータファイルができている。または、PCからメールを開くと直接PCの ~/ダウンロード/ に入るので、こっちの方が便利

  10. メールが届かない時はもう一度、上の手順を繰り返す。

  11. CSVデータの冒頭4行は次のとおり(1行目はヘッダー)

    Time,Weight,Weight Unit,BMI,Body Fat(%),Muscle Mass,VisceralFat,Body Water(%),Bone Mass,BMR,Body Type,body Score,Protein Rate,Skeletal Muscle Rate,Subcutaneous Fat,Lean Body Mass,Note
    2024-09-22 08:10:16,63.3,kg,21.2,16.3,48.5,13.0,55.4,2.6,1014.0,Average,91,16.8,45.2,12.9,53.0,
    2024-09-21 07:28:08,63.7,kg,21.3,16.6,48.6,13.0,55.1,2.6,1020.0,Average,91,16.7,45.0,13.1,53.1,
    2024-09-20 07:59:52,63.7,kg,21.3,16.7,48.6,13.0,55.1,2.6,1020.0,Average,91,16.7,45.0,13.1,53.1,

CSVデータを使った応用例

日々の体重の折れ線(青)に7日間の 移動平均 (ピンク)を重ね書きしたチャートです。チャートをクリックすると、書き方を説明した記事に飛びます。

体重曲線

まとめ

家庭用の安価な体組成計・体重計でCSVファイルをエクスポートしてくれる製品は貴重な存在です。1byoneの smart scale は、測定精度も良く、アプリも良くできていて、Garminなどとの連携もできるというスグレモノ。今や日本国内では中古でしか入手できないのは本当に残念です。後継機の国内発売が待たれます。

参考資料

参考にした 1byoneの関係サイトは次のとおりです。

2020/07/17 【Garmin Connect】”体重”を自動連携させる一番”コスパ”良い方法
2023/07/29 Garminスマートウォッチとスマホ連携 アプリ設定ポイント
2023/10/12 Garmin Connectへ体重を取り込む方法
2020/11/07 1byoneの体重計はタニタやオムロンと戦略が異なるが価値は同じだ
2021/05/12 Garmin Index S2と1byoneを比較する
2016/09/26 Garminユーザーの体重管理はこれで十分ではないでしょうか? スマートスケールとGarminconnectの接続方法
2023/04/27 スマートウォッチを導入したら、大好物のお酒と両立して15kgのダイエットに成功した話 Fun!なこと

Footnotes:


  1. 今は国内ではAmazon, Rakuten, Yahoo, ヨドバシなどどこでも新品では売っていませんが、中古は出回っています。わが家の1byoneの銘板はこんな感じ:

     ↩︎

  2. 後述しますが、メールとして送信されて来ます。 ↩︎