忌避剤デフューザー(発散器)の効果
これまでの経過
8月2日 づけの投稿(ハクビシンめ! )で、梅雨明けとともにミニトマトが色づきはじめたこと、それと同時に夜中にハクビシンが畑に出没するようになり、トマトを喰い散らかすようになったことを報告しました。また竹酢液を長期にわたって発散させる仕掛け= 忌避剤デフューザー (発散器)を設置したことを報告しました。
どうしても 8月3日 には横浜に戻らなければならない用事があったため、 竹酢液デフューザー に加えて きざみニンニク と 防鳥ネット を防御のために仕掛けておきました。きざみみニンニクは、マルチと周辺の土壌にたっぷりまいておきました。また防鳥ネット(30mm目)は、ハクビシンが歩くと、否が応でも足にまとわりついて引っかかるように、トンネル内にできるだけ ユルユル に張りました(図1)。ネットの半分以上は地面にフンワリとつくねてありますので、「張った」というよりは「 垂らした 」というべきでしょうか。
その後の報告です
8月3日 から 8日 の1周間にかけて、ハクビシンは監視カメラに捉えられていません。3つの防御策のどれが効いたかわかりませんが、夜中にアラートメールが届かない平和な夜を過ごしています。
ただし、 真っ昼間 の時間帯に連続してアラートメールが届くことがあります。昼間のアラートは100%、 蝉しぐれ が原因です。トマトの近くにある木でセミが大声で鳴き始めると、その音に反応して動画撮影が始まり、メールが発信されます。センサーの反応を調整することはできますけれど、まぁ面倒なので放置しています。
ニンニク臭デフューザー(発散器)
ハクビシンが ニンニク を嫌うことについてはさまざまな情報があります。またこの5,6日のトライアルの結果、とても有効かもしれないと感じています。今回は、時間的な余裕がなくて、効果的な装置を工夫することができず、包丁で刻んだニンニクをボウルに盛って畑に運び、マルチの上や周りの土の上に、手で適当にまきました。ある場所は山盛りにしたり、別の場所はパラパラまいたりというずさんさ。
他の生物への影響や雨の影響を考えると、できればニンニンも 竹酢液発散器 のように、ちゃんとした 容器 に入れて管理した方がよいと思います。ネット上で、ペットボトルに穴を開けて仕掛ける方法を紹介したサイトを見つけましたが、写真や図は掲載されていませんでした。
そこでやむを得ずニンニク臭発散器も 自社開発 することにしました。次々といろいろなアイデアが湧いてきましたが、大半は今一歩。たとえば:
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ペットボトル 案:600cc程度のペットボトルを上下半分ほどにカットして 下半分 を使う。そのままぶら下げても良いけれど、網戸用のメッシュを切ってペットボトルの切り口にかぶせ、ペットボトルの「溝」を利用してヒモでしばる方法。( 保留 :網戸のメッシュの加工が面倒)
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ふりかけ容器 案:フタが網目になっているふりかけ容器に刻みニンニクを入れてぶら下げる方法。( 却下 :容器の値段が高すぎ!!)
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小型ペットボトル 埋没案:300cc程度の小さなペットボトルを畑に埋める方法。( 保留 :小さな口から刻みニンニクを入れるのが大変だし、交換も面倒)
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広口プラ容器 案1:図2のような容器のフタにドリルで穴を開けて、地面に置くか地面近くにぶら下げる方法。( 保留 :ドリルで多数の穴を開けるのが手間)
- 広口プラ容器 案2:写真の容器のフタを枠だけ残して真ん中部分を切り抜き、網戸を挟み込んでフタをしめて使う方法。( 保留 :枠だけ残す工作が面倒)
結局、今回は・・・
今回採用したアイデアは、 蚊取り線香容器 流用案です。図3のようなヤツを使います。ふつうは線香におまけで1つ付属してきますが、通販サイトで調べてみると別売もしています。
しかし、この容器、単価は数百円なのに送料がそれ以上とか、送料無料だけどよくよく見ると、単価にしっかり上乗せされているサイトが多いです。そんな中、ボクのおすすめはヨ○バ○カメラのサイトです。5個で1,050円( @210円 )、送料無料、午前中にクリックしたらその日の夕方には到着! ♫まーるいみどりの山手線 はすごい♡
この蚊取り線香容器の中にスライスしたニンニクを どっさり 入れます。この容器をミニトマトの株間または株元に平たく置いても良くか、あるいは上から吊り下げて使おうと思っています。
こちらの試験運用の結果と写真は後ほど紹介します。
おまけ
ニンニクは 青森県産 でなくても良いです😉 (一部の?)飲食店とかで使われている外国産のやつで十分。1,000円では市販の害獣用忌避剤なら1本しか買えませんが、外国産ニンニクなら2Kgは購入できます。
あと、大量のニンニクをスライスしたり刻んだりするのは、じつは結構大変です。皮をむくのもカットするのも時間がかかるし、手に臭いがついて洗ってもなかなか取れません。なので、 ニンニクスライサー は必須です。今回は貝印のこちらを使います(図4)。
第四の武器=イヌの被毛
イヌの被毛をみかんネットに入れて果樹園にぶら下げると、イヌの臭いを嫌がって被害が抑えられるというサイトがありました。研究論文もあるようです:
関達哉. (2012). 鳥獣害から果樹園を護る (第 66 回) ブドウ栽培におけるイヌの被毛の設置によるハクビシン食害防止技術. 果実日本, 67(7), 15-17.
10年ほど前なら、わが家ではアメリカンコッカースパニエルという中型犬なのに抜け毛の量がびっくりするほど多いイヌを飼っていました。残念ながら、そのイヌが死んでからはわが家にはイヌがおりません。
そこで、いま軽井沢で グレート・ピレニーズ と バーニーズ・マウンテン・ドッグ と一緒に暮らしている方に、被毛を分けて下さいとお願いしているところです。宅急便でそれが届いたら、早速、仕掛けてみようと思います。
結果などは、後日報告します。おたのしみに・・・