Intro
LedgerのトランザクションはノートPC(ubuntu 20.04) のEmacsで書いています。これ以上に使い勝手がよく高機能の会計・経理データ記帳システムはないと思います。
特別なバランスレポートやレジスターレポートが必要なときにはPCを開いてクエリ式を叩きます。しかし、
- 毎日チェック する定常的なお金の出入りに関するレポート
- クルマの整備記録のように数ヶ月に1度程度の 低頻度イベント のレポート
これらはPCを開いてコマンドを入力して確認するよりも、タブレットの Jopling画面 を2,3回タップして表示・確認する方が便利です。
仕組みのイメージ
大ざっぱな流れはとても単純です(図1)。
PCで日々 トランザクションを入力した後、ほぼ毎回起動する today
という名前の自家製スクリプトがあります1。 today
が生成する出力の中で、ここで紹介するJoplinノートに引き渡されるのは次のとおりです。
- 当日までの「予算消化率(%)」(水平プログレッシブバーチャート)
- 当日の支出のレジスターレポート(テキスト)
- 「支出予算額と当月の支出額」(折れ線グラフ)
- クルマの整備記録レポート(テキスト)
毎日チェックするイベント=今日の支出状況
図2はタブレット上のJoplinのスクリーンショット(金額などの数値はダミー)です。
このJoplinノートのMarkdownソースはこれだけ( src
のDropboxダイレクトリンクは隠蔽しています)。
# TODAY
<div align=center>
<img src="https://dl.dropboxusercontent.com/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxuge.png" alt="" width=50%>
<img src="https://dl.dropboxusercontent.com/yyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy" alt="" width=90%>
<img src="https://dl.dropboxusercontent.com/zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz" alt="" width=90%>
</div>
補足説明
- Ledgerのregレポートを作る際に、テキストファイルが「 列崩壊 」するのを防ぐためのフィルター(=関数
func-dpaAC-column-fixer.sh
)を通しています2。 - 整列したLedgerのregレポートは一旦テキストファイルにストアし、それを
pango-view
で SVG に変換しています。その際、背景に色(papaya)をつけています。他にもスマートなやり方はあると思いますが、下のような感じ。$ pango-view --font=mono -qo\ image_made_by_pango.svg original_textfile.txt\ --background=papayawhip
低頻度イベント=クルマの整備記録
直近2年間のオイル交換やタイヤ交換、エアコンフィルターのDIY交換などの日付とオドメータ(走行距離)に関するレポートのタブレット画面です(図3)。
最近はクルマ自体に整備イベントを記録する仕掛けが用意されていることが多いです3。残念ながら自分のクルマでは入力がとてもわずらわしいです。
Ledgerでは、トランザクションを書いているときに、クルマの整備情報も一緒に書き込めます。あとは記録を見たい時にタブレットを開けば整備記録が見えます。
トランザクションの書き方を忘れがちなので記録表示の下にサンプルトランザクションを表示しました😄
Footnotes:
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today
についての過去記事。
2020/01/31 「ぼちぼち可視化してます」
2023/02/08 「Ledger-cliのレジスターレポートのカラム崩壊を防止する」 ↩︎ -
列崩壊防止のための関数: もたもたしてお恥ずかしいですがとりあえず動いています😅 ↩︎
-
愛車のSJGフォレスターにもついていますけど使ったことはありません😅 ↩︎