Ledger — 支払先のタイプミスをチェックする

家計簿でも会社の帳簿でも、支払先の名前をタイプミスするとちょっと面倒なことが起こる。会計ソフトにはそれへの対応策が含まれている?

Ledgerでも簡単で便利なツールが用意されています。

以前(2019/10/04)、 プレーンテキストファイルで「複式」家計簿(9)payees コマンドと -by-payee (-P) オプションについて簡単に紹介。

復習しておきます

payees コマンドには大きく分けて2通りの使い方があります。引数なしで起動すると myledger.data に含まれる全ての支払先名が表示されます。

  $ ledger payees -f myledger.data
ANA
APITA
ATM
AWS
Amazon
 :

これに --count オプションを付けて起動すると、各支払先の先頭に出現頻度が表示されます1

    $ledger payees --count -f myledger.dat
    12 ANA
     2 APITA
     108 ATM
     56 AWS
     282 Amazon
   :

引数をつけて起動する方法もあります。たとえば、お酒(liquor)の購入先とその回数を知りたいときには次のようにします。

$ ledger payees liquor --count
60 Costco
1 KALDI
1 OKストア
1 まるきゅう
10 やまや
  :

さて本題

--check-payees オプションは Enable strict and pedantic checking for payees as well as accounts, commodities and tags.

$ led b --check-payees -f myledger.data

ここでは、もう少し詳しく手順を説明します。

Footnotes:


  1. この場合の頻度とはトランザクションの数ではなくて、トランザクション内に含まれるアカウントの数になっています。なので、たとえば
    2020/10/10 レストランHOGE
     Expenses:Dinner 3,000 JPY
     Expenses:Grocery:Liquor 1,200 JPY
     visacard
    レストランHOGEで一度しか食事してない場合でも ~ledger payees –count= すると、
     3 レストランHOGE
    になります。 ↩︎